ナイトウィザード The ANIMATION 第8話「パンドラの匣 −ベル対アンゼロット−」

ついに宝玉が揃って目的が達せられたかというところで、明らかになるエリスの正体ということで急展開。前回の話で過去に召還されたのは、エリスの正体についての前振りだったことに今更ながらに気づいたり、夢に入る話でもエリスの中に何かが眠っていることが仄めかされていたりで、この展開への伏線がちゃんと張ってあるのには感心しましたよ。
舞台を土星の軌道上という派手な場所に置いて、総攻撃をかけようとするところで敵に先手を打たれて、宝玉を見つけたところでベルに奪われ、奪い返したらこのエリスの中の魔王が目覚めてと二転三転する展開が目まぐるしく。一話にいろいろ詰め込んだせいか艦隊戦や柊がエリスを止めるところが、ちょっとアッサリめだったのが残念だったけれども、続きが気になるなかなか盛り上がる出来栄えとなっておりました。アンゼロットが珍しく柊に対してお願いをするのが最終決戦を控えての本気を感じさせる場面で、灯の超ロングレンジ射撃はなかなか熱いものがありましたよ。
アンゼロットの従う神やエリスの叔父様の正体、そして未来が書かれた書物に載っていない出来事に思わせぶりなキリヒトの言動にと、これまでの出来事に作中におけるより高次な存在の意思が働いていそうなのが気になるところ。