ナイトウィザード The ANIMATION 第10話「記憶の欠片 −幻想に、舞う−」

エリスの存在が希薄になっていく過程がなかなか怖かったですよ。写真から消え、親しい人たちからの記憶からも消え、そして名前を刻んだ木の前で、迎え入れられた時と同じシチュエーションで拒絶されるダメ押しが効果的。何物かによって作られた存在というありがちな設定なんだけれども、見せ方ひとつで見事に生きてくるんだなぁと感心させられました。
灯の近接射撃を柊が剣を使ったアクションでかわすところや、決着をつけるために灯の攻撃を受け止める柊と、バトルの組み立てもよく練られていて熱いものが。割れる街灯や吹き飛ばされる植え込みといった、爆風で物が壊される様子といった地味な描写もリアルで、その威力の大きさを実感させるものとなっておりました。スケートの話で出てきたおそろいのストラップで柊たちの絆を象徴させるのも印象的でした。