true tears 第1話「私…涙、あげちゃったから」

地方の造り酒屋跡取りである少年を主人公に、将来を模索したり恋に悩んだりする青春物といったところ。淡々としたセリフ回しや淡い色合いの背景が非常に落ち着いた雰囲気をかもし出しておりました。いかにも旧家といった古い建物に近代的な設備が同居する主人公の自宅もリアリティがありましたよ。
着替えているところに遭遇するのは、ひとつ屋根の下に暮らすという設定のお約束だったりするわけですが、そういったサービスを入れつつも、女の子の方に謝らせることによって、彼女の立場や主人公との関係の微妙さを見せるのが面白い演出で、帰宅した彼女が主人公から声をかけられたときに見せる、目線を泳がせる演技も印象的。主人公の前に現れるもう一人の女の子は、突飛な言動を見せる不思議ちゃんといった感じで、彼女が主人公を振り回すことで物語が進んでいくことになるんでしょうか。