俗・さよなら絶望先生 第3話「十七歳ね 自分のシワをつかんで見たくない?/義務と兵隊/さらっと言うな!とメロスはいきり立って反駁した」

藤吉晴美が同人誌を執筆する様子に、ラジオドラマという形で糸色先生たちが登場するという凝った作りのAパート。画面を見てると音声が、音声を聞いていると画面の方がよく分からなくなるのが見る側にとっては悩ましいわけですが、ひとつの話で二度楽しめるということでお得なような気もするところ。下着姿で作業する藤吉を淡々と見せるのが、盗撮的なエロティシズムが感じられるものとなっていて、ドラマの内容が次の話とリンクしているのが細かい仕事でした。
B,Cパートは、それぞれキーワードを元にネタを転がしていく原作に近い作り。義務というだけで無理やり挿入されるカエレのパンツや、世間に義務を押し付けられていると主張する先生自身も義務を押し付けていることが分かるのが面白かったですよ。深刻なネタがさらっと流すことで逆に雰囲気が重くなったり、どうでもいいことを大げさに言うところで、カメラワークをはじめとする演出も大げさになるのが見ごたえがありました。
新しくなったOPの映像は前作の雰囲気を引き継ぎつつ、今回も怪しい出来栄えとなっておりました。