絶望先生

俗・さよなら絶望先生 第13話「鎌倉妙本寺解雇/大導寺信輔の音声/あにいもうと、という前提で」

最終回を強調することもなくいつもどおりにネタを展開していく作りとなっていたわけですが、OPに細かい変更が加えられていたことや、Cパートでメインの登場人物全員で絶望したこと、そしてEDの映像が新規で用意されていたあたりに一応最終回らしさが出ていた…

俗・さよなら絶望先生 第12話「着陸の栄え/或る女 役/波に乗ってくるポロロッカ」

ハードランディングをお題に話が進むAパート。段階的に夏休みに入るネタに対して段階的に夏休みが明けるという返しで普通にオチているのに、作中の人物に作者についてのアンケートを取らせたりして、その後を続ける念の入れようがさすがといったところ。水着…

俗・さよなら絶望先生 第11話「黒い十二人の絶望少女/今月今夜この月が僕の涙で曇りますように」

Aパートは、金田一耕助シリーズを思わせる探偵モノで、見立て殺人という形でエヴァンゲリオンやAIRのパロディが織り込まれる作り。映画風のオープニングで見られるタイポグラフィもエヴァっぽいんだけれども、今回の題材を考えると、むしろその元ネタである…

俗・さよなら絶望先生 第10話「劣化流水/痴人のアリ/一見の條件」

A、Bパートは、それぞれデヂューンとアリアリ詐欺をキーワードにして話を進めるおなじみの展開。時事にスポーツ、そしてオタク関係とさまざまな分野のからネタを持ってくるのには毎度のことながら感心させられますよ。 Cパートは登場人物たちの作品への自己…

俗・さよなら絶望先生 第9話 「一人より女夫の方がええいうことでっしゃろ/奥の抜け道/絶望ファイト」

正月明けと夏休み明けのボケをネタにした話に、脈絡なくウルトラファイトのパロディが入るという構成。同じような題材でも、中心となる人物が変わることで、別の切り口となるのが面白く、珍しくマリアが中心となる正月の話は、彼女の無邪気さが災難を呼ぶと…

俗・さよなら絶望先生 第8話「イナツプリン/暴露の実の熟する時/半分捕物帖」

今回は三本ともえらく普通の作り。随所にシャフトならではの仕掛けが施されてはいたけれども、ここ何話か飛ばしまくっていたせいかおとなしく感じてしまいましたよ。Aパートの水着はなかなかよろしい感じで、Bパートの言葉遊びでネタを転がしていくところ、…

俗・さよなら絶望先生 第7話「百万回言われた猫/赤頭巾ちゃん、寝る。気をつけて/津軽通信教育」

魔法少女風の新OPから飛ばしまくりな30分。Aパートの100万回言われる云々の話は普通に作ってありましたが、Bパートでパロディを脈絡なく寄せ集めてみたり、Cパートではさまざまなアニメの手法を取り入れてみたりと、無茶なことをいろいろとやっていて面白か…

俗・さよなら絶望先生 第6話「君 知りたもうことなかれ/夢無し芳一の話/隠蔽卒」

Cパートの中の人を次々と入れ替えていくネタがすごかったんだけれども、ただでたらめなことをやっているようでいて、Bパートの人格反転ネタを踏まえた上で、今度は中の人を入れ替えるというあたりがちゃんと考えられているように思いましたよ。声が変わって…

俗・さよなら絶望先生 第5話「文化系図/私はその人を常に残りものと呼んでいた/恩着せの彼方に」

今回は特に捻った構成はなくて比較的原作に近い(と思われる)作り。強引な分類にふさわしく強引に締めるAパートのあとに、ベタなオチのBパート、ネタを転がしていくうちに気がついたら全然違う場所にたどり着いているCパートにと、オチのパターンがかぶらな…

俗・さよなら絶望先生 第4話「路傍の絵師/恥ずかしい本ばかり読んできました/薄めの夏」

「本筋と関係ないことが気になる」ことをお題に話が進んでいくわけですが、そもそも作る側が積極的に本筋と関係ないネタを仕込んでくるという。何の脈絡もなく宇宙人が地球を侵略する投げやりな本筋に劇場版のエヴァンゲリオン(20世紀の方)そっくりなアク…

俗・さよなら絶望先生 第3話「十七歳ね 自分のシワをつかんで見たくない?/義務と兵隊/さらっと言うな!とメロスはいきり立って反駁した」

藤吉晴美が同人誌を執筆する様子に、ラジオドラマという形で糸色先生たちが登場するという凝った作りのAパート。画面を見てると音声が、音声を聞いていると画面の方がよく分からなくなるのが見る側にとっては悩ましいわけですが、ひとつの話で二度楽しめると…

俗・さよなら絶望先生 第2話「まだ明け初めし前髪の/ティファニーで装飾を/新しくない人よ 目覚めよ」

三本立ての大盤振る舞い。適当なセリフに字幕をつけて話を進める一本目は、試みとしては面白いと思うんだけれどもはじめから終わりまでそれで通されてもはじめのインパクトだけで後はそれを引きずるだけで視聴者置いてけぼりというか。もしかすると、話のは…

俗・さよなら絶望先生 第1話「ほら、男爵の妄言/当組は問題の多い教室ですから、どうかそこはご承知ください」

続編なのに、何の説明もなしに夢とも現実ともつかない不条理劇からはじめて、しかもそれに対してなんのフォローもないままに終わったりして人を食った作りはあいかわらず。Bパートは、一応登場人物の紹介になっていましたが、実は日塔奈美の回想でしたという…

さよなら絶望先生 第12話「なんたる迷惑である事か!

最終回・・・のはずなんだけれど、いつも通りにネタを繰り広げて更には新キャラまで登場させるというらしくない作り。前回の先生危篤みたいないかにもな引きも完全スルーで、あれはなんだったんだという気がするわけですが、この視聴者を煙に巻くような終わり方…

さよなら絶望先生 第11話「あれ不可よ原作があるじゃないかね」

原作つきのアニメで「原作通り」を揶揄するネタを持ってくるのが挑戦的。出来によほど自信があるのかそれとも玉砕覚悟なのか分かりませんが、とりあえず今回までを見る限りでは、このアニメのスタッフは「原作通り」を言い訳にする必要はないように思いまし…

さよなら絶望先生 第10話「一人の文化人が羅生門の下で雨やどりをしていた」「生八ツ橋を焼かねばならぬ」

1クールアニメなのにここに来て新OP。女性キャラを前面に出してキャラ紹介を兼ねるという、作りとしては定番のものながら、ポップアートを思わせる色使いが印象的な仕上がり。手を伸びてくるカットが異彩を放っておりました。 文化祭に修学旅行と学校行事を…

さよなら絶望先生 第9話「富士に月見草は間違っている」

前半の間違い探しに後半の証明にと先生の屁理屈が展開されるエピソード。 先生の挙げる間違いが、生まれたことから担任になったことまでと基本的に自分の責任ではないあたりがらしいところだなぁと。発覚した時点で正解という超論理を可符香が展開するところ…

さよなら絶望先生 第8話「私は宿命的に日陰者である」

男子生徒で唯一数少ない名前のあるキャラクター、臼井影郎のまさかの当番回。冒頭の自分の影の薄さを語るモノローグからして、いたたまれないんだけれども、同時に笑ってしまって、ここら辺のネタの料理の仕方がさすが。存在感の薄さが存在感を感じさせると…

さよなら絶望先生 第7話「ある朝、グレゴール・ザムザが目をさますと神輿を担いでいた」

祭ネタ二題。前半はタイムリーな話で、先生と藤吉の同人誌に対する認識の違いが面白く。先生本人はよく分かってないのに、普通に会場に馴染んでいるあたりが、あの祭の雰囲気が出ていたように思いましたよ。起承転結闇でありがちな4コマのネタに5コマ目を…

さよなら絶望先生 第6話「見合う前に跳べ」

先生の兄弟が登場したり実家でお見合いをしたりという話。命に倫とくっつけて読むと大変なことになる名前に笑いましたよ。生徒たちを先生の実家へ送る方法も強引なんだけれども、それぞれのキャラを反映したものになっているのが面白く、和服姿も趣があるも…

さよなら絶望先生 第5話「シミと毒だし」

Aパートの身体測定からBパートの温泉と来た時にはサービス優先の無茶な展開だなぁと思ったんだけれども、身の丈に合わせる話とデトックス云々で無理矢理まとめるのにはなんだか納得してしまいましたよ。ブルマに入浴、そしてパンツ要員であるカエレのバスタ…

さよなら絶望先生 第4話「ヒジニモ負ケズ ヒザニモ負ケズ」

これまで文字中心だったOPに絵がついたわけですが、エロティックな絵を多用しながらも様式的で妙に冷めた映像となっていて不思議な味わい。ぱにぽにだっしゅ!からの新房監督作品で、OPディレクターをつとめる尾石達也の映像センス全開といったところでイン…

さよなら絶望先生 第3話「その国を飛び越して来い」

海外組と言われると真っ先にシスタープリンセスを思い出したりするわけですが、それはどうでもよくて、外国からの転入生が来る話。帰国子女に聞いて絶望するのには、そこに反応するのかよと笑いましたが、出て来たのが妄想のまんまのキャラなんだけれど二重…

さよなら絶望先生 第2話「トンネルを抜けると白かった」

アバンの「死んだらどうする」のキレの良さに笑いましたよ。死のうとしてた理由のネガティブな方向への妄想のたくましさにも。 ヒキコモリの生徒を座敷童子として扱って更生させたりして序盤から飛ばしてるんだけれど、何故か先生がその生徒に好意を持たれて…

さよなら絶望先生 第1話「さよなら絶望先生」

見たいけど見せてはいけないところで大活躍する顔写真には笑いましたよ。湯気とかもう少し自然な隠し方もあると思うんだけれど、無意味に目立つ方法を使うインパクトとバカバカしさで。 内容的には、絶望をキーワードに風刺を描くという原作のネタを上手く消…