俗・さよなら絶望先生 第7話「百万回言われた猫/赤頭巾ちゃん、寝る。気をつけて/津軽通信教育」

魔法少女風の新OPから飛ばしまくりな30分。Aパートの100万回言われる云々の話は普通に作ってありましたが、Bパートでパロディを脈絡なく寄せ集めてみたり、Cパートではさまざまなアニメの手法を取り入れてみたりと、無茶なことをいろいろとやっていて面白かったですよ。
個々のネタでは、藤吉の少年マガジンに対するツッコミに目からウロコな気分に一瞬ながらも、それはやっぱり違うだろうと。料理番組のパロディがそれっぽく作ってあるのに感心しましたが、最後に思いっきり見えるパンツと途中の盗撮視点からのギリギリな感じとでは後者の方が興奮するのはなぜなんだろうかと考えてみたり。普通に真似してかけそうな絵描き歌が無駄によく出来ていて、期待通りのスプーネタがちょっと懐かしかったです。
影絵に切り絵にパステルにクレイと来て最後にパラパラ漫画と、短い時間にいろいろな手法を詰め込むのがやたらと手間のかかった作り。切り絵パートでなぜか熊が出てきたり、熊の動きが妙にカクついてたりと、それぞれの特徴を誇張しているあたりも芸の細かい仕事で、粘土の糸色がセルのまといを見上げるカットもシュールな味わいがありましたよ。
ストーリーそっちのけで、思いついたアイデアを詰め込んだといった感じで無茶苦茶なものになっていたわけですが、ここまで壊してくれるとただもう凄いなぁと思いつつ、シリーズの中盤でインパクト勝負なことをやっちゃって、この先どうするんだろうという余計な心配もしてみたり。