俗・さよなら絶望先生 第11話「黒い十二人の絶望少女/今月今夜この月が僕の涙で曇りますように」

Aパートは、金田一耕助シリーズを思わせる探偵モノで、見立て殺人という形でエヴァンゲリオンAIRのパロディが織り込まれる作り。映画風のオープニングで見られるタイポグラフィエヴァっぽいんだけれども、今回の題材を考えると、むしろその元ネタである市川崑の作品を意識している模様。他にもそっち方面のパロディが入っていそうな気もするところですが、ちゃんと見たことないのでよく分からず。Bパートと比べると顕著なんだけれども、映像的に、いつもの色彩をいじったり頻繁にカットを切り替えたりといった作風ではなく、自然な感じの落ち着いた雰囲気になっていたのが印象的でしたよ。事件の原因を作った人物が糸色先生のそっくりさんというあたりは、本編のハーレム状態を皮肉ったものとなっておりました。
Bパートはいつもどおりのお話。七夕の願い事を書いた短冊から、宗教じみた方向へと話が転がって自殺オチで締めるという基本に忠実な感じで面白かったです。