俗・さよなら絶望先生 第6話「君 知りたもうことなかれ/夢無し芳一の話/隠蔽卒」

Cパートの中の人を次々と入れ替えていくネタがすごかったんだけれども、ただでたらめなことをやっているようでいて、Bパートの人格反転ネタを踏まえた上で、今度は中の人を入れ替えるというあたりがちゃんと考えられているように思いましたよ。声が変わっていくのに気をとられて話の中身が全然頭に入ってこないのには、疑問を感じなくもないんですが、まあDVDなりで複数回見てもらうことを前提としているということで、映像商品としての価値を高めているのかなと。
夢オチ宣言から始まるBパートもなかなかのインパクトで、人格が変わるという面白いけど凡庸なネタから、安易と思われている夢オチという形式についての考察に話が変転していくのが面白かったですよ。Aパートのラストで明かされる真理もなかなかのカオスぶり。
この作品らしい計算されたネタの展開に、声優ネタというアニメならではの要素を加えるということで、作り手の原作に対する愛と理解の深さが感じられる出来となっておりました。