俗・さよなら絶望先生 第4話「路傍の絵師/恥ずかしい本ばかり読んできました/薄めの夏」

「本筋と関係ないことが気になる」ことをお題に話が進んでいくわけですが、そもそも作る側が積極的に本筋と関係ないネタを仕込んでくるという。何の脈絡もなく宇宙人が地球を侵略する投げやりな本筋に劇場版のエヴァンゲリオン(20世紀の方)そっくりなアクションを見せるバトルシーンをはじめとした細かいパロディの数々を見せたりする本筋以外が気になるように仕向ける捻くれた作り。Cパートでそれと比較するかのように、交と小森霧による一見他愛もないけれど、思春期に入りはじめた少年とそれをからかいながらも愛情を感じさる年上の女性みたいな、意味深な会話を繰り広げるのも確信犯的で、原作の諧謔性と大量のネタを盛り込んでくるシャフトの持ち味のそれぞれが最大限に生かされた面白いエピソードとなっておりました。霧のしどけない寝姿や水着といったサービスも力が入った作画となっていてよろしかったです。
Bパートは省略された童話が気になりつつ、妄想の果てに落ちないオチで落とす力技がさすがといったところ。