シゴフミ 第3話「トモダチ」

原因不明の自殺を遂げた友人からシゴフミが届くわけですが、そこで明らかになる死の理由になんともいえない虚無感が。死の理由が分からず思いつめていた今回の主人公がそれを知り、彼もまた同じ感情を抱いているということで、それを理解し友達と呼ぶのが皮肉な結末。冷めた色彩の映像が主人公たちの心の空虚さを強調していましたよ。
放送前に発表されていた内容修正はおそらく父親の猟銃か何かにかかっていたんだけれども、一方でフミカの持つ拳銃は普通に出てきたりして規制の基準がよく分からず。前回登場した刑事の息子が今回の主人公だったり、彼のもう一人の友人がフミカの過去を知っているようだったりと、シリーズを通して友達の友達的な人間関係のつながりがある模様。
思春期特有の思い込みの激しさとか世界における自分という存在の違和感みたいな感情が強く感じられ、実写的な演出も丁寧ではあるけれど、それで面白いのかと言われると、たしかにアニメではあまり見られない方向性の意欲作ではあるけれどもどうなんだろうなぁという気がしてしまいます。