true tears 第3話「どうなった? こないだの話」

前回の比呂美の行動の意味を説明するという形で気持ちを伝えようとする愛子に主人公と比呂美の思い出話、そして気を引くために突飛な行動を繰り返す乃絵と、ここに来て主人公モテまくりのギャルゲ展開。「好きな人の側にいる人に近づく」という愛子の言葉に主人公が一人で盛り上がりつつも、乃絵のことが気になったり、比呂美の口から乃絵の兄の名前が出ることによってすれ違いが生まれたりといったラブコメな展開が楽しかったですよ。
女の子たちが、主人公の友人とつき合っていたり気持ちを封印していたり強い電波が出ていたりと、それぞれに問題を抱えているのが気になるところで、その解決を通してキャラクターや主人公との関係が掘り下げられて行きそうな予感。女の子のキャラクターやみんな主人公に気があるという設定がいかにもギャルゲ風なんだけれども、全体的に引いた視点から描かれているので、そこら辺のクドさが緩和されているように思いました。
透明感のある背景は今回もすばらしいものでしたが、CGで描かれた生徒たちにはちょっと違和感が。普通に止め絵で画面をスクロールさせればいいような気もするんだけれども、学校を舞台とするのであれば何度も同じような場面が出てくるわけだし、労力を軽減するための試行錯誤の段階といったところでしょうか。愛子がコーラを取り出すところのハーモニー処理された止め絵にすごいインパクトを覚えつつも、意味がよく分からなくて、実は深い意味があるのかそれともよく分からない効果を狙っているのか気になるところ。