狼と香辛料 第4話「狼と無力な相棒」

宿での二人のやり取りにはドキドキしましたよ。孤独の辛さを訴えるホロと戸惑いながらも彼女を慰めるロレンスの様子を丁寧に描いてから、ベッドの中でいよいよ大人の世界に突入というところで、おあずけが入るのには悶絶しそうになりましたが、意外な方向に話が動いていくのでそれはそれで面白く。
価値が下がる銀貨を大量に集めることによって儲けを出す仕組みについては、まだよく分からない点が多いんだけれども、その仕組みに気づいたロレンスが商会に話を持ちかけて同じ方法でひと稼ぎを狙うといったところ。
商会の偉い人のいうとおり、今更捕らえても意味のないロレンスとホロを追いかけたり、ホロを捕まえた人物が彼女の顔見知りであるらしいあたりも気になるところで、謎で引っぱる物語と情感のある描写とが両立されていて、よくできているなぁと感心させられます。