狼と香辛料 第5話「狼と痴話喧嘩」

価値の下がる銀貨で利益を上げる方法の種明かし。財政に行き詰まって銀貨を改鋳せざるえない王家に対し、その銀貨を大量に保有することでそれを妨害し、王家から利権を引き出そうということで、相手の弱みに付け込むあたりはなかなか悪辣なんだけれども商人を主人公とする物語らしいところでもあり。
ホロの正体を、ミローネ商会の人が簡単に信じすぎな気もするわけですが、まああそこで信じないと教会を利用した駆け引きに話が進まないのでこれでいいのかなと。ただ、正体の件や種明かしが会話だけで話が進んじゃうので、絵で見せるアニメなりの工夫も欲しかったような気もしますが。
ロレンスが助けに来たと思って恥をかいたといって怒ったり、涙を見せたことについてうそぶいたあとに切なそうな表情を見せて女の特権と言ってみたりと、可愛らしくもしたたかなホロの描写は今回もすばらしく。ホロを捕らえ彼女を教会に引き渡そうとしたクロエにもまた何か事情がありそうで、この先も話に絡んできそう。