BAMBOO BLADE 第21話「川添珠姫と鈴木凛」

タマと凛のライバル関係が確立される話となっているわけですが、それぞれが支持する劇中劇の主役とそのライバルキャラに二人になぞらえて見せるのが芸の細かい仕事。タマが成長するために必要とされる同世代に敗北することについても、対する凛のライバルキャラを支持するセリフから、彼女がすでにそれを乗り越え、精神的にタマよりも先んじていることが仄めかされていて、ライバルとして存在の大きさを感じさせるものとなっておりました。
凛が、タマの部屋で分かりやすいグッズを見た時の反応の薄さと、劇中で使われたのと同型の目覚まし時計に気づいた時の食いつきの良さとの対比が面白いところで、単に好きなだけでは相手をせずに自分と同レベルの濃さを持っていると知ってはじめて認めるみたいなオタクらしさが出ているのが鋭い描写でした。徹夜でDVDを見ながら語り明かすあたりは楽しい場面でしたが、これが男だったらむさ苦しいだけなに女の子同士だと絵になるのは不思議なものだなぁと思いましたよ。