狼と香辛料 第10話「狼と最大の秘策」

ロレンスが自分を責めないからと逆になじってみたり、和解するときのセリフが気に入らないからとやり直しをさせたり、なんだかんだ言いつつ尻尾を振ってみたりと、今回もいろいろと達観していながらも甘えてくるみたいなホロの可愛らしさを堪能させてくれる作りとなっていましたよ。
サブタイトルにもなっている秘策は、お人好しのロレンスにって大胆なやり方だったりするわけですが、窮地に追い込んだ債権を持つ相手を、反対に追い詰めて出資をさせるあたりは、なかなか気持ちよかったですよ。ノーラをただの羊ではないと評するホロの言葉は、教会がノーラにとっては自分を虐げる存在とはいえ街の住人である彼女にはその力の大きさや、失敗したときのリスクがよく分かっているはずのわけで、それでも計画に乗ってくるあたりを指しているんでしょうか。もちろん「ロレンスだから協力する」という言葉の意味が分かっているというのもあるんだと思いますが。