コードギアス 反逆のルルーシュR2 第9話「朱禁城 の 花嫁」

黒の騎士団が国外に逃れたことを受けて、物語の舞台はそれを支援した中華連邦に。私欲にまみれた宦官たちに支配される国の実態を描きつつ、政略結婚というシュナイゼルの計略に、ルルーシュをはじめとする登場人物たちが振り回される話となっておりました。
星刻の回想によって描かれる天子への忠誠と交わした約束を天子が覚えていたことが分かるのは、なかなかいい話で、わざわざ結婚式の最中に乗り込んでくるあたりはこの作品らしい派手な演出でしたよ。正直なところゼロが目の前で天子をさらおうとしたりせずに、いつものように星刻を取り込んじゃえばもっと上手く事が運べそうな気がしてしまうわけですが、まあ星刻のモノローグにもあったように国民よりも天子個人を優先する行動の動機がルルーシュのそれに近いものがあるので同じ動機を持つ二人を対比させる意味があるのかなと。
チェスの一件でシュナイゼルが、キングを取らないゼロを皇帝と比較するところはその正体までも見透かしているようで不気味。ニーナの顔芸は今回もすごいことになっていましたが、それによって強調される学園の友人たちとの亀裂は学園を守るというルルーシュの目的のひとつに陰を落としていましたよ。やっぱり生きていて、なぜか紳士になっているオレンジさんの活躍に期待。