図書館戦争 第10話「里帰リ、勃発」

笠原たちが地方の図書館に図書隊が派遣されるわけですが、無防備主義的な考えを持つ館長の影響で独自の世界が築かれていたという話。
笠原がさまざまなイヤガラセを受けながらも最後にはそれを跳ね返して、閉鎖的な世界を変えるのは胸のすく展開で、コインランドリーで堂上に励まされるあたりはドキドキするものがありました。母親に秘密をバラされたことが結果として和解に繋がるのもいい場面で、抑圧されていた地元の部隊の女の子たちが笠原に習って自己主張をはじめるあたりも流れとしては分かるんだけれども、女の子たちが寮の現状に不満を持っている描写がなかったせいか、ちょっと唐突な気がしなくもなく。
図書館内部の腐敗を描くことで、安易な平和主義を批判的に見せるのが興味深いところだったりもするんですが、部隊が「数年間射撃訓練を行っていない」という状況でどうやって本を守っていたのか気になったり。そこら辺は次回で説明されることになるんでしょうかね。