図書館戦争
堂上が無気力になっていたり、司令が辞任したり、図書隊に対して世論の逆風が吹いたりと話をまとめるための最終回的なイベントがてんこ盛り。それぞれが主人公である笠原という人物の恋と成長を描くためには意味のある出来事となってはいるんだけれども、そ…
県展の防衛に成功したものの、その後の不測の事態によって堂上と玄田が大変なことになるということで、最終回前らしいハードな展開。笠原自身も、はじめて人を撃ったことで取り乱したりもするんですが、この件についてこれまでに葛藤が描かれていたわけでも…
笠原たちが地方の図書館に図書隊が派遣されるわけですが、無防備主義的な考えを持つ館長の影響で独自の世界が築かれていたという話。 笠原がさまざまなイヤガラセを受けながらも最後にはそれを跳ね返して、閉鎖的な世界を変えるのは胸のすく展開で、コインラ…
王子様の正体が明らかになったことを受けて混乱するところに昇任試験が重なってのひと騒動。堂上にどう接していいのか分からずに、ひとりで突っ走る笠原が乙女チックでなかなか可愛らしいかったりもしましたが、最後に王子様との決別を宣言をするあたりは彼…
査問会への召集や手塚兄からの揺さぶりを通して、笠原の女の子らしい意外な一面や彼女の考え方を描くことでキャラクターを掘り下げる話。それなりに正論に思える手塚兄の考えに対して、駆け引きをよしとせず今ある自由を守るという笠原の立場が、なかなか気…
柴崎の恋愛話と、手塚の兄による図書館を改革する活動を並行して描く展開。最終的に柴崎の件も手塚の兄による揺さぶりのひとつであることが明らかになるのは意外性がありました。兄の登場により、図書館の存在やそこで働く笠原たちの存在意義を問うみたいな…
予言書については語られるその内容からすると、ブラッドベリの華氏451度かな。本が検閲される世界を舞台としているということで、おそらくはこの作品の着想にも影響を与えていると思われるので、オマージュを捧げたといったところでしょうか。別の世界の人か…
笠原の両親が職場見学に来る話。タスクフォースに所属していることをごまかそうとする笠原の奮闘ぶりで笑いをとりつつ、実はすべてお見通しの父親が彼女の成長を見守るといったところで、親の器の大きさが描かれていましたよ。ベタな展開で、特に新鮮味のあ…
あんな簡単に不審者の侵入を許しちゃってどんな警備してるのかとか、式の前に会場の不審物のチェックをしないのかとか、気になるところがいろいろあるわけですが、まあそれは置いといて。レストランの名前でおおまかな所在を伝えるという笠原の機転が、義足…
重要な図書を巡る攻防を描きつつ、主人公の笠原が自分のこともちゃんと出来てないことから一人で戦闘を外され、半人前であることを思い知らされるといったところ。確かに書き損じたハガキの伏線とかあったりもしたけれど、仕事の内容を両親に隠していること…
タスクフォースに配属されたヒロインの前にライバルキャラが登場。優等生タイプで彼女とはソリが合わなかったりするわけですが、共に仕事をしていくうちに、認め合うことになるんだろうなぁとか思っていたら、それを飛び越えるオチがついてビックリしました…
メディア良化法なる法律が制定され、表現の自由が規制された世界の話。 規制を強化しようとする動きが報じられる昨今の社会情勢が行くところまで行ってしまったみたいな設定だったりするわけですが、検閲する側と自由を守ろうとする側が、それぞれ軍隊を組織…