テレパシー少女 蘭 第1話「蘭、テレパシー!〜ねらわれた街〜」

超能力を持つ少女と出会うことで主人公も超能力に目覚めて彼女と対立するといったところ。超能力を使ってやることが相手に個人的な悪意をぶつけることだったり文房具を飛ばすことだったりと、妙に日常的なレベルでのやりとりになっているのが可笑しかったりもするわけですが、そこら辺は児童文学らしく対象となる受け手の目線に合わせた作りになっているのかなと。暗雲が立ち込めて雷が落ちるあたりは雰囲気を出すための演出なんだろうけれど、鉛筆を飛ばそうとしたらついでに雷も呼んだようにも見えてしまって、どんだけエネルギーを無駄使いしてるんだよとか思ったり。
元気で素直な主人公とにぎやかなその家族は好印象。幼馴染がおとなしい感じで単に地味な男の子のようにも思えるんだけれども、真っ先に主人公のフォローに入ったりするあたりはいざというときは頼りになるタイプの模様。転校してくる超能力者の女の子が、ストレートに性格の悪い子として描かれているのが逆に新鮮でした。
雷もそうなんだけど超能力で浮遊する物体が光ったりして、全体的にちょっと古めの演出になっている一方で、クラスメイトの顔が一人一人個性的に描き分けられていたりする丁寧な作画がアンバランスで、何ともいえない味わいを出しておりました。