テレパシー少女 蘭
人面瘡事件の解決編。前回の青年が事故に遭うところから既に計画の一部だったというのは意外で、一瞬、人面瘡の件と一億円強奪事件が上手く繋がったような気がしてしまうんですが、よく考えてみると強奪犯が作り物の人面瘡を使ってまでして、呪いの仕業にす…
いつの間にか後部座席に乗っている乗客や人面瘡といったいかにもな怪談ネタを導入に、因習に縛られた旧家やその犠牲になった人物の恨みみたいなのが絡んでいることが仄めかされるという話でしたよ。 素材的には特に目新しいところはないけれども、旧家関わる…
三つ目の伝説の後編。蘭兄のクラスメイトが死んだ娘に似ていることから、事件の黒幕である霜月が壊れて行くのは、かなりの急展開だったりもしましたが、異能の力を持つが故に虐げられ人々に恨みを持つに至ったということで、それなりに同情できる動機になっ…
蘭の兄のクラスメイトから、行方不明になった彼女の兄を捜すことを依頼されたことから、蘭たちが三つ目の人間の伝承や町の有力者の不正に関わっていく話。 超能力を持っていること以外は平凡な女子中学生に頼むよりは、まず警察に相談するべきなのではとか思…
事件に巻き込まれるのは一休みして、蘭と翠の花火大会の一日を描くということで、ボーイフレンドと買い物をしたり一人で街を散策したりしながらも、お互いのことを気にかける様子に二人の友情の篤さが感じられる話でしたよ。 電話によるすれ違いを重ねたあと…
蘭たちがはるか昔に離ればなれのままに亡くなった男女の間を取り持つ話。 若者の告げる古い地名から想い人の眠る桜を探すわけですが、昔話に詳しい老人の登場したり、探していた桜が調査に来た図書館の駐車場にあったりということで、探すというよりは手がか…
友達の女の子が転校していくのに素直にお別れを言えない男の子を、蘭たちがサポートする話。題材的にはよくあるものだったりするわけですが、女の子に勇気を与えた男の子の行動が、手紙を通して彼に返されて、彼もまた自分のやるべきことに気づくのというこ…
幽霊旅館騒ぎの解決編。浴場に現れた幽霊の主に背中を刺された方を足がかりとして、謎を解明していくわけですが、一枚余分なバスタオルや欠けた湯飲みの破片といった小さなヒントから15年前の殺人事件や離れで死んだ常連客の真相を明らかにして、犯人を追い…
蘭たちの一行が幽霊旅館の謎を暴こうとする話だったりするわけですが、幽霊を否定していたくせに蘭の兄の幽霊話にものすごい勢いで翠が食いついて一緒にダウジングしたり、テレパシーだかサイコメトリーだかの能力で翠が幽霊騒動の情報を得たり、風呂場に現…
エマヒ草編の後編。死んだはずの奥さんの正体や花が蘭たちを呼んだ理由と、さまざまな謎が明らかになるわけですが、どれもこれも斜め上を行くものばかりでビックリしましたよ。先生が奥さんに化けていたというのはまだいいとして、突然、突然花に襲われて翠…
翠が兄貴に惚れる場面には噴きましたよ。目がハートになったり天使が飛んだりする古い演出にはたまらないものがありました。惚れた相手がどう見ても三枚目なあたりも彼女のズレたキャラクターを強調していましたよ。 冒頭で蘭がラブラブ妄想にふけっていたり…
一連の事件の犯人が先生だったり転校生が友達になったりと、それなりのどんでん返しが用意されていたわけですが、そこに至るまでがいろいろと端折られすぎていて、どうにも腑に落ちないものがありましたよ。先生が資格を持ってないのにわざわざ学校に入り込…
直前まで鉛筆が空を飛んだりビンタ食らわせたりしてたのに、普通にテストがはじまるのがシュールな気がするわけですが、目の前の超常現象よりもテストの方が事件なあたりは中学生らしいリアルなのかもしれず。それにしても先生が平然としているのが気になる…
超能力を持つ少女と出会うことで主人公も超能力に目覚めて彼女と対立するといったところ。超能力を使ってやることが相手に個人的な悪意をぶつけることだったり文房具を飛ばすことだったりと、妙に日常的なレベルでのやりとりになっているのが可笑しかったり…