テレパシー少女 蘭 第6話「蘭と湯けむり幽霊事件〜ゴースト館の謎〜」

幽霊旅館騒ぎの解決編。浴場に現れた幽霊の主に背中を刺された方を足がかりとして、謎を解明していくわけですが、一枚余分なバスタオルや欠けた湯飲みの破片といった小さなヒントから15年前の殺人事件や離れで死んだ常連客の真相を明らかにして、犯人を追い詰めていくあたりは、意外に普通のミステリーとなっていましたよ。蘭と翠のテレパシーを最後のダメ押しとして、犯人が押さえ込んでいた罪悪感を本人に自覚させるというあたりも、反則にならない上手い使い方だったように思いました。本筋とは無関係なアロハシャツの方の幽霊の正体は脱力感のある落としどころ。
今回は特に登場人物たちの表情が豊かに描かれていて、蘭と翠の漫才のような会話や翠の見せる顔芸が楽しいところでしたが、温泉に来たのに結局入浴する気配すらなかったのには絶望しましたよ。