テレパシー少女 蘭 第3話 「蘭、跳ぶ!〜ねらわれた街〜」

一連の事件の犯人が先生だったり転校生が友達になったりと、それなりのどんでん返しが用意されていたわけですが、そこに至るまでがいろいろと端折られすぎていて、どうにも腑に落ちないものがありましたよ。先生が資格を持ってないのにわざわざ学校に入り込む理由とか、ヒネた態度を取っていた転校生がタイミングよく蘭のピンチに駆けつける動機とか。
「お互いに楽しんだ」という先生の記憶の中でのセリフが妙に生々しく、それによる絶望が、暗いところがあるからこそ信じなくちゃいけないという蘭の主張と対立させられていたわけですが、暖かい人物たちに囲まれて育ったピュアな女の子といった感じの蘭よりも、悪意にさらされて生きてきた先生の方に共感を覚えてしまうのは、見ている自分が汚れているのか、それとも作りがお粗末でテーマに説得力を持たせられないせいなのかと考えてしまいましたよ。第一話のビンタと同じように超能力戦ではなく、格闘に持っていくあたりは蘭という人物が現れていて面白かったです。
あれだけ悪意を振りまいていたのに、アッサリと友人になる転校生にはちょっと肩透かしを食らった気分だけれども、みなぎるツンデレと隠し切れないヘタレ臭で今後の活躍に期待したいところ。