テレパシー少女 蘭 第4話「蘭を呼ぶ花〜闇からのささやき〜」

翠が兄貴に惚れる場面には噴きましたよ。目がハートになったり天使が飛んだりする古い演出にはたまらないものがありました。惚れた相手がどう見ても三枚目なあたりも彼女のズレたキャラクターを強調していましたよ。
冒頭で蘭がラブラブ妄想にふけっていたりして、ラブコメ色が強くなって来ましたが、対象となる男性が、二人とも超能力に理解を持っているあたりは、前のエピソードで、先生が超能力を理由に男から捨てられたこととは対照的。強い力を持つと同時に、それゆえに疎まれる可能性を持つ主人公たちを受け入れてくれる存在ということで、特別な自分とそれを認めてくれる存在という願望充足な仕掛けが施されているように思いました。
雑誌の記事や謎の声、そして村へ来るよう誘う手紙と、引き込まれるように村へと向かうあたりはツボを押さえた導入。あからさまに主人公たちを避ける村人たちや、奥さんの話題を露骨に避けるそぶりに、人を操る謎の花と、舞台となる村も分かりやすい怪しさを醸し出しておりました。