テレパシー少女 蘭 第12話 「蘭と三つ目の涙 〜髑髏は知っていた〜」

三つ目の伝説の後編。蘭兄のクラスメイトが死んだ娘に似ていることから、事件の黒幕である霜月が壊れて行くのは、かなりの急展開だったりもしましたが、異能の力を持つが故に虐げられ人々に恨みを持つに至ったということで、それなりに同情できる動機になっていましたよ。
霜月の境遇は翠にとって特に共感できるものとして扱われていたけれども、共感するだけで彼の心を救う事ができないのがシビア。先生の時と同様にまたしても彼女たちが人間に恨みを持つようになると、予言めいた言葉が投げかけられて、事件としては一応解決するものの重いものが残る幕引きとなっておりました。
第三の目の能力で他人の意識を操る時に、謎の光線が出て相手に当たるという描写はレトロすぎて逆に新鮮な感覚が。翠たちが蘭のいる寺に走って行く場面と蘭が霜月を説得しようとする場面に細かい動きがつけられていたのが印象的でした。
ちょっとわかりにくかったけれど、凜のクラスメイトが超能力を使えたのは、死んだ娘の霊が乗り移ったということでいいんでしょうかね。