夏目友人帳 第2話「露神の祠」

二話目にして二匹同時に名前を返すという変則技になっているわけですが、どちらの場合も人間に忘れ去られていく存在の悲哀を感じさせるものでした。
特に露神を敬う老婆の死によって、彼自身の存在も消えてしまうくだりは切ないものがあって、主人公が引き止めようとするものの叶わないあたりは、人間と妖怪のあるべき関係みたいなのを象徴するものとなっていましたよ。終わり際に主人公がお供えした饅頭を食べたりして、忘れられていく側の存在でありながらも無自覚なニャンコ先生の様子に、和みつつもやっぱり物悲しさを覚えてみたり。
キーアイテムとなる桃が淡い感じに描かれていたのが印象的でした。