薬師寺涼子の怪奇事件簿 第3話「桜田門事変」

新聞記者にゴシップを狙われる涼子が、その状況を利用して泉田を誘惑する話。あくまで相手の気を自分に向けるよう振舞うあたりは天性の女王様気質といったところですが、かなり露骨に迫られてるのに全然それに気づかないあたり泉田の鈍感ぶりもかなりのものでしたよ。ハーレムものの主人公でも、ここまで鈍い人物はちょっと見当たらないんじゃないかなと。
組織の上層の弱みを握ることでやりたい放題な涼子が、マスコミの低俗さを批判するあたりは、どうなんだろうと言う気もするところですが、それが許されるのが主人公としての特権といったところ。登場人物の年齢やそれに合わせて大人っぽい雰囲気を出しているわりには、特別な人物として描かれていて、分かりやすいエンタテインメントになっているように思いましたよ。