ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜 第3話「獣人には二通りある」

冒頭、拘束されて横たわるモルテがやたらと艶かしく描かれていて期待していたら、話が進むにつれて大胆なデフォルメが目立つようになって、クライマックスのクマ投げにいたっては、絵コンテをそのまま白黒反転させているかのような省力演出に。EDクレジットによると原画と絵コンテと演出をすべて一人でこなしていたようで、デフォルメが後半に増えてくるあたり、一人でいろいろやってるうちに時間が足りなくなってしまったのかなぁと思わせるものでしたよ。まあデフォルメされてる部分とそうでない部分でメリハリが効いていたし線画でのクマ投げもそれはそれで勢いのあるものだったので、時間的な制約からそういう作りになったのだとしても、一人で全体をコントロールできる体制だからこそ、手を抜きつつもそれなりに見栄えのするものにすることが出来たんじゃないのかなと思いました。
ちなみに今回いろいろやっていたのは石川健介という人。かつてノエインの2話でキャラデザから大きく外れたキラキラした作画をして話題になったりもしていて、今回も濃い目の作画を見せてくれましたよ。ハイライトが光源であるランプの光に合わせてオレンジっぽく処理されていたのが印象的。