コードギアス 反逆のルルーシュR2 第16話「超合集国決議第壱號」

利害が一致するとはいえ、いくらなんでも簡単に国がまとまりすぎだろうとか、武力の移譲がそんなにスムーズに行くんだろうかとか、国の名前に超を冠するセンスはどうなんだろうとか、あいかわらずツッコミどころはいろいろとあるわけですが、展開に勢いがあってやっぱり面白く。
合集国が設立され日本を取り戻すべく反攻を仕掛けるというところで、皇帝が乱入するのは絶妙のタイミング。彼の発言で騎士団対ブリタニアの全面戦争の様相を帯びたところで、それぞれの国の人物たちが属する名前を連呼する場面は大きな盛り上がりを見せてくれました。
妹のことになるとあいかわらず取り乱し、果てはスザクに泣きを入れるあたりルルーシュのヘタレ具合に何とも言えないものがあるわけですが、スザクを頼ろうとするのは、一人の力ではどうにもならない現実を受け入れるという彼の成長を描くと同時に、二人の和解を予感させるものに。彼の決意を素朴な少女となったC.C.が促すあたりは、彼女の変化が単に萌えキャラとなっただけではなく、物語において意味があるものとなっておりました。
スザクがカレンに殴られる場面での、キレのあるアッパーカットに見とれながらも、一方的に殴られる姿にどんなプレイだよとか思ったり。ラウンズが騎士団に対抗するために集結するもアクの強い10番目が一人で足並みを乱していたり、ニーナの爆弾がスザクに託されたりと波乱を予感させる要素がてんこ盛りで、前回、ヴィレッタと共に川に落ちたはずの扇が普通に出て来たりして、何があったのか気になる作りでしたよ。
物語の終結に向けて全面対決という舞台を用意しつつ、それに向けて登場人物たちの個別のエピソードも大きく動く話として、盛り上がりを見せてくれました。