コードギアス 反逆のルルーシュR2 第19話「裏切り」

ゼロの正体とギアスの秘密が騎士団の知るところとなり、ルルーシュがこれまで築き上げてきたすべてを失うという展開。
数多くの証拠や扇の証言、そして騎士団の内部でゼロに対して不信感が高まっていた描写があったにしても、敵からもたらされた情報を騎士団がアッサリと信じすぎているような気がするところですが、ゼロという虚像の元に作られた組織が、虚像の仮面が剥がれ落ちることで、そこから離反するのは当然の流れになるのかなと。
ルルーシュから本音のすべてをぶつけられたにもかかわらず、それでも彼のために命を落とすロロが哀れ。ルルーシュがナナリーのためによかれと思って取った行動が、結果として彼女の行方不明と東京租界の壊滅という事態を招いたのに対し、彼が悪意を持って接していたロロが、結果として彼を救うことになるというのが、前回とは逆の方向で皮肉な展開でしたよ。ロロがシャーリーを撃った件が、不問にされているのが引っかからなくもないですが、自分のために命を張った相手に対しては、さすがに情を動かされるといったところで、自暴自棄となったルルーシュが自分のなすべきことを再び見出すキッカケとなっておりました。
ナナリーの件で取り乱すルルーシュの顔芸やギアスを使うたびに衰弱していくロロの作画に力が入っていて迫真の演技といったところ。あと二千万人以上が巻き込まれたらしいフレイヤの爆発の規模が租界の大きさはっきりしなかったり対比物がなかったりで、直感的に理解できないのはちょっと残念な演出でした。