ストライクウィッチーズ 第12話「ストライクウィッチーズ」

一つの区切りとしてよい終わり方でしたよ。
ネウロイが芳佳に接触してきた理由やその存在の謎、父親の消息といった作品の根幹に関わる部分は置いておかれたままだったけれども、一人で戦う芳佳の元に解散した隊員たちが再び集結し、総出で空中戦を繰り広げるのは爽快感がありました。
倒したかに思われたウォーロックが復活するあたりは定番の展開ながらも、復活した姿はなかなかに驚かせてくれる仕掛け。終盤がちょっと駆け足のようにも感じましたが、ネウロイに対する芳佳の最後の攻撃は意外性を持たせつつ、戦いの終わりを象徴するものでした。
自分から戦うことを申し出た芳佳が、坂本からストライカーユニットを譲られることで彼女もようやく一人前になるといったところ。最後の突入も彼女を中心としたメンバーとなっているということで彼女の成長を印象づけておりました。これで坂本も心置きなく引退できるといったところですが、ホッとしたような残念なような複雑な気持ちになりましたよ。
ウォーロック関係についてはネウロイの技術を応用したということで予想通りの顛末。ウォーロックと共にネウロイの巣が消えるのはよく分からなくもありましたが、あくまで巣の一つが消滅しただけということで人類とネウロイの戦いはこの先も続いていくことを示唆するものに。
芳佳の元に再び届く父親からの手紙が、ループオチになっているのと同時に新たなる戦いを予感させるわけですが、やっぱりこれは続編への含みがあると見るべきなんでしょうか。
エピソードの大半を占める空中戦は大変力の入った作りで、オーケストラによる豪華で直球なBGMも物語を盛り上げてくれました。