ストライクウィッチーズ : 全話を通しての感想

終わってみれば宮藤芳佳という女の子の成長と仲間との絆を描く良いお話でしたよ。終盤に芳佳が命令違反をして飛び出すあたりは正直彼女が何を考えているのかよく分からなくて、どこへ行くんだろうこの物語はなどと思いましたが、最後は上手くまとめてくれて終わりよければなんとやらといったところ。
ウィッチーズ隊に芳佳が受け入れられていく過程に多くの話数をさいて丁寧に描いたことで、最終回で一人仲間のために戦う芳佳の行動に自然に共感することができる作り。特に坂本に頼りっぱなしだった芳佳が、魔力の限界を迎えた彼女の代わりに出撃する場面は盛り上がるものでしたよ。
隊員たちを仲良しコンビみたいな感じで組み合わせるのも、それぞれのキャラを立てるための上手い方法で、ついでに百合っぽい雰囲気まで出るというおいしい演出。空を縦横無尽に飛び回るスピード感のある映像もすばらしく、飛ぶ姿を追いかけるというシチュエーションを利用して、あらゆる角度から股間をなめ回すように映し出すカメラワークも大変よろしく、監督の高村和宏が与えられたという股間督の称号も納得のこだわり。オーケストラを使って、盛り上がるところで素直に盛り上げてくれる劇判音楽もいい仕事でした。
視聴者の度肝を抜いたパンツみたいなアレについては、また別に。