ひだまりスケッチ×365 第12話「見ちゃダメ」

七夕の日にヒロと沙英がケンカをする話。ケンカの原因が明らかになったところで宮子が、速攻で沙英に非があると指摘することで事態を収拾させるあたりは、物怖じせずに言いたいことを言うキャラもたまには役に立つんだなと。普段はヒロを弄ってほのぼのした日常にアクセントを加えつつ、今回もゆのを怒らせてみよう→即実行だったりと傍目には面白くても、近くにいたらちょっと困った性格でもあるわけですが。
謝る沙英に泣きながら抱きつくヒロという構図は、恋人というか夫婦というか男女の関係のそれで、絵的にも沙英がいつにも増して男前に描かれていつように見えましたよ。ヒロの部屋を訪れるあたりが特に。短冊に書かれた4人の願い事が見事にかぶるのはよいまとめとなっておりました。ゆのが短冊に書いた青虫の件は前期で明かされている斜め上を行く結末を踏まえて見ると楽しかったり。
全体的に丁寧な作画で細かい動きがつけられていたわけですが、前半の一人で登校する沙英がヒロのことを問われてから立ちさる場面や、後半の4人で七夕の飾りを作る場面が印象深く。前者は焦りつつも触れて欲しくない沙英の心情を、後者は仲直りして和気あいあいとした雰囲気に戻ったことが強調されているように思いましたよ。短冊を描くところの4人をはじめとしてスクロールで見せる止め絵もいい仕事。文字を挿入する演出はいつもながらにテンポが良く、要所要所で細かい動きを見せる作画が、登場人物たちの心情を反映する丁寧な演出となっておりました。