コードギアス 反逆のルルーシュR2 第24話「ダモクレス の 空」

フレイヤの攻略とダモクレスの陥落、そしてシュナイゼルの籠絡。
ルルーシュがシュナイゼルを陥れる場面は、またかよとか、いつの間に用意したんだよとかツッコミを入れたくもなるわけですが、一度使っているからこそ多少無理があっても、納得できるところなのかなと。シュナイゼルを殺害することが目的であるかのように思い込ませておいて、ギアスによって取り込むという展開は鮮やかで、前回の私を倒そうとするのでは勝てないというシュナイゼルに対する本当の意味で勝利となっておりました。モニターの中のルルーシュの映像が、微妙にズームアップしていたりして、そんなことしたら作り物だとバラしてるようなもんじゃないのかとも思いましたが、まあそこら辺も含めて信じ込ませるための演出ということで。
シュナイゼルを乗り越え、ようやく妹と再会を果たしたところでナナリーが開眼し、彼女からギアスをかけるのかと問いかけられるところで終わるのは、次回がついに最終回であることを意識させる引っ張り方。ギアスという欺瞞によって世界を作りかえようとするルルーシュに対し、その矛盾を突きつけ、彼に究極の選択を迫るということで強く興味を引かれる作りでしたよ。
過去に生きようとしたシャルル、今を永遠に続けようとしたシュナイゼル、未来を望むルルーシュ、と三様の生き方が対比させられ、そのためにシャルルはすべてを手に入れようとし、シュナイゼルはすべての欲を捨てたわけですが、この物語の主人公であるルルーシュが、最後にどのような選択をするのか大いに期待したいところ。
ナイトメア戦はよく動いていましたが、ストーリーの展開上、画面が頻繁に切り替わって個々の戦いをじっくりと見せるのではないのがもったいなく。それでもメカに乗って戦うことが、それぞれのキャラの主張や生き方をぶつけ合うことになっているのは基本に忠実な作りで、脇役たちの行く末も気になる作り。
ニーナの開発していた物が、フレイヤを無効化する装置だったというのは大方の予想通りであるわけですが、20秒に満たないシビアな時間を設定し、緊迫感とルルーシュとスザクの連携を見せるということで、突入する場面を盛り上げてくれました。