セキレイ 第12話「縁ノ鶺鴒」

最終回。無能ちゃんとそのアシカビを逃がすという、当面の目的は達成したものの、セキレイ計画をはじめとする物語の全貌は明らかにならないままということでオレたちの戦いはこれからだ、みたいな終わり方になっていましたよ。
堂々と画面にto be continuedと表示したりして、結と鴉羽の因縁や草野の兄弟のショタセキレイの再会やウズメが何かの組織に利用されていること、そしてカガリと風花が皆人にセキレイとして惹かれている件等々、話を広げるだけ広げて続編への含みを持たせまくり。中途半端なところで終わってはいるわけだけれども、ここまで気を持たせる作りになっていると、中途半端であることに対するガッカリ感よりも続編への期待の方が大きく感じられるようになるんだなと。
結というか彼女の中に眠っているNO.08が愛を語りながら復活するのにはビックリしましたが、たしかに殺伐としたキャラのセキレイが多いし、何よりヘタレな主人公がハーレムを形成することに物語上の意味があることを示唆するものとなっているので、それがこの作品のテーマとなっているように思いました。
バトルについては、鉄橋の上という限定された場所のためか派手さに欠けるのがもったいなかったけれども、最終回らしく力の入った作画となっておりました。
 

・まとめ
シリーズの序盤は、凡庸な同居ラブコメといった感じで、どうにもエンジンがかからない感じでしたが、主人公の元にセキレイたちが集まり、封鎖された帝都から脱出するセキレイの手助けをするという目的が生まれてからは話が動き出して楽しむことができましたよ。女の子たちによるお色気バトルアクションとしても、時々クセの強い作画が目についたりもしましたが、アクション的にもサービス的にも満足のいく出来映えでした。
この終わり方だとやっぱり続編が気になってしまうわけですが、まあこのまま期待を持たせたままの方がガッカリしなくてすむのかなぁと思いつつも、あるならあるで見てみたかったりもするところ。