マクロスRONTIER 第25話「アナタノオト」

理屈よりも気持ちよさを最優先の最終回。
ランカの歌にバジュラが引き寄せられる理由をサラっとセリフで説明するだけで、彼らが味方になるのにはビックリしましたが、グダグダと説明するよりは歌に乗せて大逆転ということで、強引ながらも勢いがあって楽しめる作りだったんじゃないでしょうか。
凹んだシェリルをランカがビンタで力づけるのはお約束すぎる展開。ついでに脳にいた病原菌が移動するのはよく分からなかったけれども、まあそこら辺がリトルクィーンとしての力ということで。
ランカを救ってグレイスを倒してと、アルトも大活躍で密度の高いバトルシーンは見応えのあるものでした。歌的にはこれまでの曲をメドレーで繋ぐだけで、ちょっと物足りなく。ぴちぴちピッチみたいに最後に新曲を持ってくるサービスが欲しかったですよ。
中心にいる人物がお気楽に空を飛んでいたりして、三角関係に決着がつかなかったのは納得の行かないところではありますが、そこら辺は放送後に発表された劇場版に持ち越しということでいいんでしょうか。
 
・まとめ
歌と三角関係と変形飛行機を押さえたマクロスシリーズらしい作品でしたよ。
マクロスゼロの劇中劇をやったあと、ゼントラーディが駐留する惑星に行ったあたりから、裏でいろいろと画策していたグレイスと三島が動き出すまでに時間がかかったせいでダレたのがちょっと残念。せっかく学園という舞台が用意されていたんだから、その間に学園生活やアルトを取り合って火花を散らすシェリルとランカみたいなのをもっと見せて欲しかったなぁ思いました。
もってっけー♪をはじめとする歌は名曲揃い。シェリルというツンデレでありながら包容力のある人物も大変よろしかったです。