夏目友人帳 第13話「秋の夜宴」

祭りを舞台に、これまでに出会った人や妖怪と夏目が再会するということで、地味ながらも良い最終回でした。
特に田沼とのやりとりは味わい深く、ニャンコ先生がしゃべれることが彼にバレるところから、庭にある夏目にしか見えない池、そして終わり際の花火での会話という一連の流れは心に沁みるものがありました。
ニャンコ先生の件で夏目に対する田沼の、池の件で田沼に対する夏目の、共に妖の存在を認識しながらもそのレベルが違う二人の間の距離が意識されつつも、花火の場面での視界を遮る妖の存在や池の魚の色を田沼に伝えるといったことから互いに理解し合えることが示され、これまでに夏目を通して描かれてきたこの物語の総決算とも言えるものになっておりました。
子狐の再登場はうれしいところで、彼に対して名取が見せる心配りが優しく、捕まったり引きずり回されたりと玩具にされてるニャンコ先生もいい味を出していましたよ。