コードギアス 反逆のルルーシュR2 まとめ

正直なところ、世界への不満をストレートにぶつけるルルーシュに対して、はじめは拒否感を覚えたりもしましたが、何度も挫折しながらもあきらめることなく志を貫く姿には、第一印象の悪さを塗り替えて惚れ込ませるだけの魅力がありました。数多く登場するキャラクターたちも、すべて彼を中心として動いておりました。
物語としても、味方と敵が入れ替わったりするような視聴者の予想を裏切り続ける展開を繰り返しながらも、ルルーシュが世界を作りかえようとする点においてはブレがなかった印象。妹のためというところから始まり、降りかかる障害を排除し、ついには敵対する妹を乗り越えて自分の命をもかけるという動機の変化が、そのままルルーシュの成長となっているように思いました。
受けそうな要素をとりあえず入れておこう的な作りのせいか、意味ありげに登場したキャラがたいした見せ場もなく速攻で退場したり、星刻の死亡フラグのようにウヤムヤなままの、伏線やストーリーラインが見受けられましたが、まあここら辺は関連商品でフォローするんだろうということで、商品としては正しいあり方なのかなと。
とにかく急展開につぐ急展開で、登場人物と視聴者を振り回し続けるアニメでしたよ。加えてロボットや超常の力、そして学園を舞台に登場する美形の人物たちと、受ける要素を詰め込めるだけ詰め込んで目が離せないという意味では退屈させない作り。通算で4クール、楽しむことの出来た作品でしたよ。