とある魔術の禁書目録 第1話「学園都市」

とにもかくにもインデックスが可愛らしく描かれておりました。
いきなりベランダに干されてるところからはじまって、初対面で食べ物を要求する厚かましさを見せたり、魔法を信じない主人公に対して小生意気な態度を取りつつも裸をさらして悲鳴を上げたりと、なかなかにインパクトのある登場。仕草や表情も愛らしく丁寧に描かれ、ここまでやられたら主人公でなくても放ってはおけないと思わせるという意味で大変良くできていましたよ。
設定としては超能力が普通に存在する世界に、学生が大部分を占めるという学校の延長にあるような学園都市、そして異能の力をすべて無効化する不幸体質の主人公にと、どこかで聞いたことのあるような設定の寄せ集めといったところで、インデックスを巡って超能力と魔法の戦いみたいなのがはじまりそうな予感。
超能力はアリでも魔法は疑ってかかるという主人公の態度は、作品世界における普通を自然かつ分かりやすく説明するものに。インデックスが魔法の存在を証明するために魔法に対する防御力持つ衣服の説明を長々とはじめるという、証明になっているようで全然なっていないというズレた感じも面白く、二人の住む世界が大きく異なることを印象付けるものとなっていましたよ。別の世界に住む二人が互いに理解を深めて行くというボーイミーツガール的な展開も期待させてくれます。
ヒロインがインデックスと呼ばれていたり、タイトルが、とある魔術・・・だったりと、無機質というか匿名性が高いというか、一般名詞を使うことで名前に特定の意味を込めるのを避けるかのようなネーミングも興味深いところ。