鉄のラインバレル 第3話「蒼の戦慄」

予告の開き直りには噴きましたよ。見事なまでの見栄の張りっぷりで、主人公が自分の置かれている状況や為すべきことと正面から向き合おうとしない最低な人物であることを余すことなく伝えるセリフとなっておりました。作る側もそういう人物として彼を描くことに全力を傾けている模様。
はじめての敗北を通して語られる、自分を周囲に認めさせたいとか、守られる側から守る側になりたいという、力を望む気持ちは、まあ誰でも理解できるところかなと。その方法がある日突然手に入れた力でむやみに暴れすることだったり、その力をくれた女の子に対して守られてればいいとか言うことだったりするのは、どうにも短絡的でやっぱり最低なわけですが。。
今の状態でもある意味人間的で憎めないところではあるんだけれども、今回の敗北を期にもう少し普通に好感を持てる人物へと成長してくれることに期待。
幼なじみの女の子が恋のさや当てをはじめるあたりは、ちょっと唐突な展開ですが、主人公を含めた幼なじみ三人組の微妙な関係を描きつつ、敗北したときの主人公の心情吐露に説得力を持たせるため意味があるように思いました。
城崎がワカメを増やすくだりや、幼なじみがそれにすら対抗意識を燃やすところには笑わせてもらいました。