機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第6話「傷痕」

今度は自身が招いたこととはいえ、ソレスタルビーイングからもスパイ呼ばわりされて居場所のなくなるサジ君が哀れ。ここまで追い詰められて、ようやく自分の意志で戦う事を選ぶわけですが、はじめて引き金を引こうとする相手が他でもないルイスというのが皮肉な運命を感じさせるものでしたよ。
さらに刹那vsブシドー、アレルヤvsソーマと因縁の組み合わせによるバトルをCパートで描いて次回へと持ち越すあたりは、続きの気になる展開となっておりました。
回想により明らかとなるスメラギが戦うことをためらう理由は、これまでの彼女の言動から予想される通りのものだったけれども、同時にマネキンも同じ場所で同じ経験していたことが分かるのはなかなかにドラマティック。戦いをなくすために働く前者と職業軍人として戦い続ける後者が、この先どのように絡んでいくのかと期待させてくれます。
思わせぶりなセリフを吐いてたわりにはサーシェスは単なる顔出し止まり。リューミンとホンロンの兄妹設定は、とってつけたようなタイミングで明らかになるわけですが、これはこれで気になるところ。息子の方のスミルノフがルイスに興味を持つあたりは、ちょっと吹きそうになったりもして無理のあるキャラの立て方なんだけれども、ルイスとソーマの2ショットはなかなかよろしかったですよ。
因縁による3つのバトルを同時進行させることで話を盛り上げつつ、人物の相関関係を拡げるということで、物語的な拡がりもある話となっていて面白かったです。