喰霊-零- 第7話「呵責連鎖」

退魔師として壁にぶつかった神楽が、それを乗り越えて一安心かと思われたところで、今度は黄泉にとって辛い展開になるという。
神楽が、新たに赴任した保険医に同じように傷の手当てを受けて泣きじゃくる場面は、悪霊に取り憑かれていたから斬った、では割り切れない彼女の罪悪感が伝わってくる場面。友人たちとの和解は、痕が残らないという保険医の言葉の通りの展開となっているわけですが、墓の前でのやりとりは、自分自身を責めていた神楽が、同じように彼女を責める友人から許されることで立ち直るということで、なかなか良い場面となっていましたよ。
黄泉の養父を手にかけた人物は、冥で間違いないところなんだろうけれども、誰がやったのかということよりも、むしろそれによって物語が、既に描かれている結末に向けて、どのように動いていくのかに興味を惹かれるところ。
飯綱と黄泉がラブラブな空気を醸し出していた後に、携帯電話が繋がらなかった時間があるというのは意味深で、養父の死の衝撃を強調するものとなっていた印象。
養父の死に加えて、神楽が剣士として黄泉を追い抜きつつある描写があるあたりも二話での二人のやりとりへを思い出させるところで、二人の関係が崩壊に向けて大きく動き始める話となっておりました。