機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第9話「拭えぬ過去」

サーシェスとの戦闘から大気圏外への脱出作戦と、その合間にサーシェスとの因縁や刹那の過去がロックオン弟に語られるという展開。
2機のガンダムを圧倒するサーシェスは今期でも悪役として圧倒的な存在感。セラヴィーの思いがけないところから手が出てくるギミックや、それをかわしつつ、同じようにギミックで対抗してくるサーシェス機とのフェイントのかけ合いが面白いバトルでした。
後半の脱出は、指揮官同士のお互いの手の内の読み合いとなっていたわけですが、今回はスメラギの作戦勝ちといったところ。ソレスタルビーイングの指揮官がスメラギであることを確信したマネキンと、彼女がアロウズにいることを知ったスメラギとの間で、繰り広げられる戦いや彼女たちの過去の清算に期待を持たせてくれます。
名前持ちなのに速攻で退場する何とか中尉が哀れで、撃墜されるけれども、やっぱり生きてるコーラサワーは例によっておいしい役回り。
刹那がソレスタルビーイングのメンバーであることを知ったルイスは、憎悪をあらわにするわけでもなくて反応が読みづらく。「聞いて欲しいのか」とカッコつけつつも、しっかりと彼女の情報を得ているスミルノフ息子はちゃっかりしているなと。
兄と同じように飄々とした人物でありながら、弟の方は刹那の過去を知った上でそれにこだわらないあたり、二人のロックオンのキャラクターの微妙な違いとなっている印象。イノベーターと出会ったことで、ティエリアの戦う目的が揺らぎはじめるのが、この先大きな意味を持つことになりそうですよ。
あと、ブシドーさんが自分で名乗ってるわけではないのが明らかになるわけですが、だったら訂正しろよとか正しい呼び方はなんなんだよとかツッコミつつ、実は気に入ってるんだろうなぁと思ってみたり。