魍魎の匣 第9話「娘人形の事」

手袋の男の正体が、冒頭におかれていた小説の作者、久保竣公であることが明らかに。小説の内容との一致からバラバラ殺人の犯人の線が濃厚となるわけですが、そこにもたらされる頼子の両腕発見の知らせということで、事態は急展開を迎えるといったところ。
頼子の母親の身の上や頼子に対する想いは、ともすれば湿っぽいだけの話になりそうなんだけれども、相手の感情に全く配慮しないでずけずけと入り込んで行く榎木津や彼に振り回される関口のコンビのおかげで、重くなりすぎない印象を受けましたよ。
加菜子の姉を守る決意をしたはずの木場が、すがるような彼女の言葉を聞かずに去っていくあたりは、彼女のついたウソに関連して彼なりに事件の核心について得るものがあったという事なんでしょうか。
もともとそういう作りですが、いつも以上に場面の繋がりが飛び飛びで話の流れが分かりにくかったように思いましたよ。この先事件の全容が明らかになることで、流れがキレイに繋がることに期待。