ヒャッコ 第11話「虎口を逃れる」

冒頭、先生が鼻歌を歌うところで、よく分からないイメージ映像を長く挟んだりして、初っぱなから凄い引き延ばし感。一応虎子たちがドッジボールをやるみたいな筋になっているようですが、チーム分けやら何やらで話が脱線しまくって、ここまで来るとむしろ脱線の方が主で、他の描写は脱線してダラダラする状況を用意するために存在しているというか。
チーム分けだけでも、グーパーやらパンツの色やら朝の食事やらと、本来の目的から話が横道へと逸れて思わぬ方向へと拡がっていくのは、どこへ向かっているんだよと思いながらも楽しかったりしましたよ。2話の変なあだ名をつけるネタを使い回したり、ドッジボールが始まってからも顔面直撃の連続で試合として成り立たなかったりとグダグダな展開で、この迷走しまくりな感覚こそがこのアニメの醍醐味なのかなと。第1話からして学校の中をひたすら彷徨うという話だったわけだし。
ところどころに手を抜いた作画が挿入されるのもあいかわらずでしたが、名前を英訳する場面に入るイメージカットはちゃんとしていて、力のいれどころをわきまえた良い作画でした。