純情ロマンチカ2 第10話「縁は異なもの」

ウサミと結婚するとかいうイトコが登場しそのまま居候になったりして、美咲と彼を取り合うみたいな話になるのかと思いきや、そこにウサミの兄と父が絡んで来て意外な方向に物語が転がっていくという。
美咲に対する「困った存在」というウサミ父の言葉により、男同士で恋愛をすることの社会的なリスクという問題が持ち込まれつつ、美咲が薫子から好意を寄せられ、普通の恋愛の可能性も示されるということで、美咲とウサミの二人だけの関係ではなく、男同士で恋愛をすることの是非を問うみたいな展開になっておりました。
ファンタジー色の強いジャンルで、そのジャンルの核となる部分に切り込み、そのあり方について考えるという刺激的な展開を迎えるということで、どう決着をつけてくれるのかが気になるところですよ。
たとえばここで性別を逆にして、百合モノに男に割り込んでくるみたいな展開を考えてみると、ファンからものすごい反発を受けそうな予感がするところですが、この作品がそういう反発を受けたということを聞いたことがないので特に問題とはなっていない模様。こういう作品が広く受け入れられるあたり、ジャンルとして成熟しているのかなぁとか、男性と女性とで幻想に求めるモノが違うのかなぁとか、いろいろと興味深いものがありました。