アキカン! 第3話「アキカンのカン情」

幼女アキカンとのバトルの件で、カケルとメロンの間に距離を作り、その間にカケルとなじみの関係を掘り下げる話。風呂場でお互いに助けられていることを語るのはなかなか良い場面となっていて、そのあとのなじみが迫るところからシャワーで下着が透ける流れには普通にドキドキしましたよ。作画はあいかわらず低調ですが、この手のラブコメとしては及第点の出来映えとなっておりました。
自販機の前でのカケルの一人芝居は、一見バカバカしいというか実際バカなんだけれども、奇矯な行動に実は彼の抱える孤独が表現されているような気がしたりしなかったり。メロンとぶど子による、種の飛ばし合いという子供のケンカが、建物を破壊するようなの争いに移行するのも突然ではありますが、種飛ばしと建物の床を一撃で抜くような攻撃が同じレベルで扱われるあたり、アキカンたちの幼児性が表れているようにも思いました。バカバカしかったり適当に見えたりする描写の裏に登場人物の本質に迫る描写が隠されているようにも思えて、実は人物描写が良くできているのかなと。
とはいえ、幼女アキカンの名前が、ぶど子というのはさすがに適当過ぎ。声もなかなかすごくて、籠もっていて時々よく聞き取れなかったりもするんだけれども、まあいいかと思えてしまうのは、投げやりな作画と投げやりな設定の相乗効果といったところ。