続 夏目友人帳 第3話「妖怪退治 湯けむり行」

男同士で温泉の巻。温泉回なのに男性視聴者向けサービスを一切廃した作りに失望を通り越して潔さすら覚えたというか、原作の掲載誌からすると本来の視聴者的には夏目の「目のやり場に困る」発言がポイント高いんだろうかとか。
同じモノが見えたり、裸のつきあいをしたりして、夏目と名取がお互いを理解しているように思えても、実は自分や相手を傷つけないために、それぞれに小さな嘘をついていることがさらけ出されるということで、人と人とが理解し合うことの難しさを描いておりました。嘘をついているからといって相手を非難するのではなく、それも含めて相手を受け入れようとするのがいい話でしたよ。
この作品にしては珍しく、純然たる悪役として妖怪が登場するわけですが、冒頭の橋の件で別の妖怪が恩を返しに来たりして、妖怪もそれぞれというフォローを入れるのが好印象。