ワンナウツ 第15話「1人内野」

対バガブーズ第三戦の延長戦。
前半はリカオンズの監督に焦点を当てた話になっているわけですが、結局のところオーナーの犬から東亜の傀儡になるだけという。力による強制ではなく、本人の意志で勝利を目指すように仕向けるあたり、対戦相手の心理を読む勝負師としての能力が、人心掌握の面でも生かされているといったところでしょうか。
25人の登録選手を使い切るくだりは、東亜と交代したピッチャーを一塁に入れれば良かったんじゃないかと思ったりもするわけですが、9人内野の際に3人浪費させたり、監督に勝利への執着を植え込んで野手の投手転用を封じるあたり、東亜のオーナーに対する勝利なんだろうなと。
監督の顔のアップにグラデーションをかけたりして、要所要所で妙に手間をかけたカットになっているのが面白く。首輪を外し、着ぐるみを脱いで東亜の側につくイメージ映像がそのまんま過ぎて笑ってしまいましたよ。
後半は東亜とジョンソンの決着。バント封じの9人内野は前回のネタの使い回しとなっているわけですが、次の一人内野はまさに一騎打ちとなっていて盛り上げてくれました。東亜の予言通り、ジョンソンのホームスチールが失敗するわけですが、その種明かしをしないまま来週へと持ち越すのは、見る側に気を持たせる心憎い引きとなっておりました。