ワンナウツ 第16話「トリックスタジアム」

次の試合に入る前に、まずはジョンソンのホームスチールを阻止した件の種明かし。
相手が疲れていたから、というのは普通すぎて逆にビックリでしたが、世界王者の走る技術をウンチクとして持ってきたり、しっかりとデータを取っていたことが明かされたり、疲労を誘うためにとにかく走らせる状況を作っていたりと、言われてみればなるほどと思える理由が挙げられていて、思わず納得してしまいましたよ。持久力と瞬発力は別なようなきもするけれども、たとえ嘘だとしても話として面白く出来ているのでいいんじゃないのかなと。
苦戦を強いられた対戦相手が、新しい対戦相手に一撃で葬られるのは格闘漫画みたいな展開。次の対戦相手が、児島との会話において東亜が、手段のひとつとして思わせぶりに示した方法を使ってくるあたりに、彼らが東亜と同類であることが伺えるわけですが、だましたり暗示をかけたりと、卑劣とも言える手段を使うもののあくまでルールにのっとっている東亜に対して、相手が不正を働いているらしいことが仄めかされるあたりは、東亜がそれを暴きつつ、勝負の対する態度の違いみたいな話になりそう。
エピソードごとにタイプの違う対戦相手を登場させて見る側を飽きさせない作りには感心。前回から監督のキャラも立ってきて、東亜に巻き込まれるかのように、彼がオーナーとの賭けを受けたことが、今回の試合にどう絡んでくるのかも気になります。