続 夏目友人帳 第4話「雛、孵る」

夏目が妖怪の雛を育てる話。
フィギュアサイズの夏目といった趣の雛が大変可愛らしく描かれて、その行動に和ませてもらいましたが、それだけに夏目になついた雛が成長することを拒んで衰弱していく後半は心苦しかったですよ。結果的には、妖怪に襲われた夏目を守るために成長し、巣立っていったわけだけれども、あのまま何も起こらずに雛が衰弱したままだったら、どうなっていたんだろうかと考えると複雑なものありました。興味本位に妖怪と関わることについての問題提起といったところですが、その答えは先送りなのか、それとも見た人が自分で考えるべきななんでしょうか。
卵を温めるニャンコ先生もいい味を出していて、酔っぱらって帰ってきた先生が丸めた紙くずを卵と間違えて抱く様子は、コミカルでありながらも彼の優しさが垣間見える場面とでしたよ。
夏目が空っぽの巣の中に何かを見いだしたことが語るモノローグは、余韻を残す終わり方となっておりました。